2025年8月31日~9月7日の8日間、台湾国立成功大学(NCKU)にて学生協働学習プログラムが実施され、九工大から学部生10名を派遣しました。
この派遣プログラムは、Kyutech教育推進事業の採択を受けて行われたもので、教養教育院 人文社会系の蔡 佩宜准教授の引率?指導のもと、成功大学社会科学院の協力を得て実現しました。
また、成功大学法学部の王 毓正准教授が担当し、台湾側においても単位付与を前提とした、実質的な教育プログラムとして設計されています。
プログラムでは、成功大学 経済学部の郭 彥廉准教授による「持続可能性に関する国際的枠組み」についての専門講義が行われました。蔡准教授は「日本および北九州市におけるSDGsの取組み」を紹介し、さらに九工大の学生が「九州工業大学の社会的責任(USR)活動とSDGs実践」をテーマに、英語による発表を行いました。日台混成グループによる討議?発表を行い、参加学生たちは協働的に学びを深める貴重な経験を得ることができました。
また、プログラムの一環として実施した、烏山頭ダムや阿里山でのフィールドトリップでは、日本人技師?八田 與一氏の功績や、台湾先住民族ツォウ族の歴史?文化について学びました。その他、企業訪問や先住民族の方々との交流を通じて、多文化共生や持続可能な社会の形成に関する理解を深め、実践的な学びを得る機会となりました。
協働学習の最終日には、日台混成グループごとに「持続可能な社会の実現に向けた取組み」をテーマに成果発表を行いました。学生たちは、国際的課題に対する多様な視点からの提案を示すとともに、現地学生との協働学習を重ねる中で、意思決定やコミュニケーション力などの実践的能力を高め、学修成果としての成長を実感することができました。